- 導入の背景:EDIやWEB受注が進む一方で、地場企業への発注はFAXが中心で、オンライン化が課題となっていた。
- 導入後の効果1:FAXのやり取りが不要となり、紛失時の対応や再送信の手間がなくなった。FAX機の往復や出力紙のデータ入力の手間と時間ロスが削減され、席を立たずに業務を進められるようになった。
- 導入後の効果2:新しいシステムの導入と運用を通じて、社員のITに関する知識やスキルが向上した。
導入の背景
FAXによる受発注業務は、伝票の印刷、送信、受信、確認、データ入力といった煩雑な作業を必要とし、FAXの紛失や読み取りミスによる手戻り、電話での確認作業なども頻繁に発生していた。また、FAX機への移動や出力された紙の管理は時間と労力のロスにつながっていた。
さらに、従来の基幹システムでは地場企業とのオンライン連携が難しく、受発注プロセスの自動化が進んでいない状況であった。基幹システムの検索・絞り込み機能の弱さも、必要な情報を迅速に得ることを困難にしていた。
導入効果
江部松商事におけるSFTC導入の効果として、まずFAX業務の削減による業務効率化が挙げられる。従来、煩雑であったFAXの送受信、紛失時の確認、再送信、出力紙の取り扱い、そして手作業によるデータ入力といった手間と時間が大幅に削減された。これにより、担当者は席を立たずに業務を進めることが可能となり、時間ロスが軽減されている。
また、SFTC導入によって例外対応の減少も実現した。FAXのやり取りがなくなったことで、FAX紛失時の電話確認や再送信といったイレギュラーな対応が不要となり、業務の安定化に貢献している。
今後期待すること
従来の基幹システムでは検索・絞り込み機能が十分でなかったのに対し、SFTCの検索機能を活用することで、必要な情報を効率的に抽出できるようになり、データの有効活用への期待が高まっている。
まだ運用開始から日が浅いため定量的な効果測定はこれからであるが、ペーパーレス化への確実な一歩を踏み出しており、取引先を増やすことで更なる効果が期待されている。
加えて、SFTCの導入と運用を通じて、社員のITリテラシーが向上しているという副次的な効果も生まれている。地域全体のDX推進への貢献という観点からも、社員のモチベーション向上に繋がっている。
企業情報
江部松商事株式会社
事業内容 | 業務用厨房・卓上用品の開発、卸売販売 |
資本金 | 3,000万円 |
創業年月 | 1952年 |
従業員数 | 180名 |
本社所在地 | 〒959-1277 新潟県燕市物流センター3-20 |
企業サイト | https://www.ebematsu.co.jp/ |